はとむぎ・鳩麦について

はとむぎ(鳩麦、Coix lacryma-jobi var. ma-yuen)はイネ科ジュズダマ属の穀物。ジュズダマとは同種で、栽培用の変種である。はとむぎ粒のデンプンは糯性であり、ジュズダマは粳性である。

はとむぎ・鳩麦の産地とルーツ

はとむぎ・鳩麦は、中国南部からインドシナ半島にかけての原産とされる。植物分類ではトウモロコシに近い。日本に伝播したのは比較的新しく、江戸時代である。牧野によると、日本へは中国から伝播したとされるが、形態的、生態的に朝鮮半島原産に類似しており、DNA分析によっても日本と韓国在来品種の違いはほとんど無く、朝鮮半島を経由して伝播したと考えられる。
C4植物であるが、耐湿性があり、日本では水田転作作物として栽培されている。主な産地は、岩手県衣川村、花巻市、栃木県、栃木県鹿沼市、小山市、福岡県久留米市、広島県三原市などである。

はとむぎ・鳩麦の利用

はとむぎ・鳩麦は、漢方や民間療法では皮を剥いた種子をヨク苡仁(よくいにん)と呼んで薬用に用いられ、いぼ取りの効果、利尿作用、抗腫瘍作用などがあるとされる。また、はとむぎ茶などに利用される。
はとむぎエキスは皮膚に塗布すると、保湿作用、美白作用があることが知られており、基礎化粧品に配合されることも多い。